早朝、ニセコ界隈で見かけた人もいるかもしれない。トライアスロン選手、ジェス・リッパーは、次の大きなイベントに向けて自転車を漕ぎ、練習を欠かさない。世界最高峰の耐久イベントとして知られているコナ・ハワイアイアンマン世界選手権の世界チャンピオン予選にて好成績を収め、国内の大会でも数々の受賞歴があるなど、ローカルでも注目されるアスリートの一人。
2012年、ニセコマルチスポーツを設立。グループセッションを毎週開催、定期的なトレーニングキャンプを開くなど、ニセコの地元の人たちのアイアンマン育成に力を注ぐ。
2015年には、ニセコクラシック(美しい日本海沿いの70/140キロコースのロードレース)に参戦する選手を絶頂に追い詰める過酷な8日間半の集中トライアスロントレーニングキャンプも実施。
なぜニセコがあらゆるスポーツに最適である場所なのか、又ニセコクラシック(夏に開催されるロードレース)に向けてのいくつかのヒントを本人から聞いてみました。
持久力を要するスポーツにおいて、ニセコという場所はどういうところが魅力的なのでしょうか
ニセコは見渡す限りの美しい山々の景色に囲まれていて、火山、自然のままのカルデラ湖、緑豊かな森、そして車通りが少なくなめらかな道路もあります。どんなレベルのアスリートにとっても、この平坦であったり、山道であったり、また坂道がうまく調和されているというエリアは持久力を鍛える場所には最適だといえます。
今シーズン、どのイベントが一番楽しみですか
今年はほとんどのレースが国外やニセコ以外の場所での参加になりますが、ニセコクラシックでチームニセコの仲間たちと汗を流すのが待ちきれないです。北海道最大級、東川(道東、旭川市の近く)で行われるオリンピックと同じ距離を競うトライアスロン【忠別湖トライアスロン】は注目のレースです。洞爺湖・ニセコ地区で行われるアイアンマンは、美しくも挑戦的なコースで知られ、年々知名度も上がってきています。
ニセコクラシックに向けての準備される方へのヒントを3つ教えてください
①訓練 - 少なくとも週に3~5回自転車をこぐというのはレースで結果を残すために必要な持久力と筋力、そして強さを養うためにはとても大事なことです。ハードな【レースペース】、少しペースダウンした【標準的なペース】、ゆっくりと漕ぐ【やさしいペース】をうまくミックスしてトレーニングに取り入れてください。
②坂道 - 140キロレースで2300+メートル、70キロレースで1100+メートル、(山には困らないニセコで)山道や丘を走れば必ず自然と力がつき、レース当日の結果につながるはずです。
③栄養と水分 - 140キロにしろ、70キロにしろ、長い道であることに変わりはなく、それを体はレース最初から最後までエネルギーを維持するために燃料を必要とするわけです。特に水分補給はとても大事なので、サイクリング中、定期的に(電解水)を補給するようにしてください。乗っている間、体は常にグリコーゲンが補充されなければならず、ということは漕ぎながら燃料を補給することが重要だといえます。スポーツ飲料やゼリー、バナナ、クッキーなど、色々と試してみて、早く消化されるものを選ぶと良いでしょう。トレーニング中に水分補給や燃料補給の練習も兼ね、自分に最適な栄養補給方法を見つけ、レース当日にも活かしてほしいと思います。
ニセコ マルチスポーツについて
ニセコマルチスポーツはトライアスロン&フィットネスコーチングをマンツーマン、またオンラインで世界中の人々に提供しています。トレーニング内容は、それぞれ異なる生活習慣やフィットネスレベル、又特化したい箇所など、個別にカスタマイズされており、それぞれのアスリートに合ったプログラムを提供することによってトライアスロン&フィットネスにおけるゴールまで、いち早く到達できるように組まれています。マルチスポーツはニセコに拠点を置いています。
Niseko Multi Sportのサイトはこちら(英語サイト)