賑やかなひらふ中心街から少し離れた樺山の木々の中に建つ、今季、新規開業した、このエリアでは珍しい日本茶カフェ、グリーン茶草。今は雪で周りの景色はわかりづらいですが、グリーンシーズンはそれはそれは、木立に囲まれた静かで平和なロケーションなのが想像出来ます。
建物はシックなブラックとウッドを組み合わせたモダンな外観で、店内はコンクリートとウッドという、どこか和が意識された空間で、そこに置いてあるクリーンな白のイームズチェアや、ライムグリーンやブルーのポップな色使いのスワンチェアが空間に良くなじんでいます。ところどころに置かれた盆栽や器にセンスが光ります。席は10席。
入り口正面には大きな窓が設けられ、まるで切り取られた絵画のように外の景色を映し出します。今は木立にもっさりと雪が重くのしかかり、白く険しく積もる雪景色が広がります。その雪国の容赦なさを暖かい店内からほっ、とする”ほうじ茶ラテ”を手のひらで包みながら見る、贅沢なひととき。
店内に設けられたシェルフには、オーナーが自ら旅をする中でセレクトした雑貨やローカルアーティストの小物が並びます。
オーナー奥様は笑顔のステキなカナダ出身の方で、日本茶アドバイザーの資格を持っていらっしゃるほど日本茶に対する情熱と知識が豊富な方です。とても物腰の柔らかい、お店で頂くほうじ茶ラテのような、やさしさ伝わるお方です。丁寧にお客様に日本語で接客される姿は、淹れられるお茶にも表現されているように思います。
オーナーご主人は日本人で、奥様と同じく落ち着きの在る人当たりの良い方です。どこかこだわりのある芯の強さを感じられるお方です。店内の雑貨はどこでセレクトされたのかなどの質問にも笑顔でお答えいただきました。雑貨は遠いところだと九州の窯のものも置かれていました。モダンで、デザイン性が高く、少しひねりの在るものが置かれているので、ぜひ見てみてください。お店でも実際に使われているものも並んでいます。
抹茶ラテ、ほうじ茶ラテ、抹茶パフェ、抹茶アイス、おやき・・・・どれにしようか迷ってしまいますが、どれを選んでも正解なはず。この日いただいたほうじ茶ラテは、ほうじ茶x牛乳 ってどんな味?と思っていたのですが、こんなふわふわの軽さの中に、ふんわりと香るほうじ茶、月並みですが”ほっこり”するお味。なかなか家庭でいただけないお味なので、スペシャル感があります。おやきは香ばしい匂い、ぽってりとした厚みと重さ、中は程よい甘さのあんこの絶妙なバランスで、ラテと合うんです。本当はポップコーンが上に乗った抹茶パフェを頂きたかったけど・・・欲張りすぎなのでまた次回のお楽しみにしておこう。