高橋弘子さんの世界

圧倒的なディーテールで、写実的に、しかしながらそこには少しのフィクションも含んで表現する作家、高橋弘子さん。11月11日からその作品展示が木ニセコで始まっています。大変細かく、繊細に動物たちが描写されていて、じっと見ていると今にも動き出しそう。

秋田県生まれ、札幌育ちの高橋さんは、主札幌市内でのギャラリーにて個展を開催してきており、その作風はアクリル画、ペン画での作品が多い。

本人曰く、「自分自身、また周りを観察し、世の中の様々なことについてそれは本当になんなのか、根本は何か」「生きていることとはどんなことなのか」という疑問から発生するテーマを動物などをモチーフに作品制作を行っている。

様々な黄金色の額縁に納められた作品は近くで見ると、その世界観に引き込まれる。使用材料に「コーヒー」とあるのは、紙をコーヒーで染めたから。それにより、一層金のフレームとの相性、またアンティーク風に色づけされた作品に統一感とストーリーを齎している。正直に、目に見えるものと見えないものを、正当に、写実的に描きつつも、あえてそこに朧げなコーヒーの染みを加えることによって、この世界観が確立していると感じる、高橋さんの作品をどうぞ間近で体験してください。

作品展示期間は未定。観覧は無料です。

高橋弘子さん公式ウェブサイトはこちらから。圧倒的な基礎の上に成り立つ表現力をご覧ください。