オランダ出身のヒッデハグマンは、ニセコのパウダースノーに魅せられ、冬、よくニセコを訪れていた一人だ。そんな彼が、このエリアのアイコニックな存在の羊蹄山を主に撮り続けているのは、一つとして同じ表情がない、魅力的な山だからだという。
山を町から眺めるときも、山の頂上から下界を見下ろしたときに見る雲の上に影の羊蹄山が聳える姿、星空あ月明りと羊蹄山、朝焼けの靄の中にたたずむ羊蹄山、湖の水面に映る羊蹄山・・・・そのすべてが違う顔を持っており、彼をワクワクさせる存在なのだという。
ほんのりと頂上に雪が粉砂糖のように降った後の羊蹄山、どっしりと真っ白いコーティングをしている羊蹄山、また夏の新緑の羊蹄山など、彼の中でその姿を追い続けるのは、いつもこの自然の中の「究極の一瞬」を切り取ってカメラに収めたいと願っているから。
四季の移ろいがはっきりと見えるこのニセコの一年を通じて彼が納めた数々の羊蹄山のその堂々たる姿をじっくりと堪能してみてください。